非モテのライフハック

親密な関係を探して【親密林】に迷い込んだ人たち。

僕は歩いていた。

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じめじめむしむし。

ぬかるんだ地面の感覚はヒヤリとに直接伝わる。

鬱蒼と茂る草木をで振り払う。

甘美と瘴気が混ざったにおい

腕の蟲を叩いた回数は100を最後に数えていない。

まる腰であるく親密林

親密な関係になる

突然だが告白しよう。
なんと私は通算31年誰一人とも親密な関係を築いたことがないのだ。

少し婉曲的な表現なので言い換えよう。
31年間彼女がいない31歳なのだ。

普通の人たちが考えたら、「なんてことだ!」と驚愕するだろう。
だけど本当のことだから仕方がないのだ。

学生の頃は女性と話すことすら周囲の空気を察することではばかられたし、

飲み会では話のオチを最初に言うから、翌日にはメールの返信が途絶えるし、

デートに出かければ、相手の雰囲気を察することが出来ないからだ。

コイビトが僕だけに見せる笑顔が親密な関係の一つだとしたら、それがまったく見えないのだ。
僕の視界は必ず手のひら大の広葉樹の葉っぱで遮られているからだ。

それでも前向き。
前を向いて歩く。
前を進めばコイビトという輝かしいたからものが眠っているから。

そんな僕の足は下草にとられてしまう。
転んだ。
前向きに。

ぬかるみの冷たさを肌に感じながら、
親密な温かい関係とは何か考える。

視界をふさがれ足をとられ沼に沈む僕は思う。

ここは密林。
親密の密林。

親密林だ。

密林に迷い込む

私が恋愛をしようとすると様々なものが邪魔をする。

ある時はコミュニケーション力だったり、
ある時は空気を察する力だったり、
ある時はセンスだったり。

手を替え品を替え。

その時その時でいろんな原因があったりした。
すべて挙げるとキリがない。

多種多様。

この様相はもはやジャングルの動植物みたいだ。
葉っぱに目を隠され、蔦には転ばされ、底なし沼にハマり。

葉っぱを刈り取るマチェットも、ジープもボートも持っていない
だから私は親密林を抜け出せない。

親密林を倒破する

親密な関係の密林。コイビトを見つけるには、
コミュニケーション力という山刀を持っていないと視界は保てない。
センスや察する力という移動手段も持っていないと進めない。

邪魔な木々を切り開き、ジープで走破して。
やっと見つけるたコイビト。

親密林を突き進む為の、いろんな道具を持っていることモテることなのだ。

親密林を往く

親密林を行き、のこるもの

親密な関係性を築くためのツール。
例えばコミュニケーション力や察する力やセンス。
これを持っていることがモテるというのなら。

アマゾンのジャングルのような多様な生態系は残らず、無機質な道だけ残る。
きっと彼らは全身を無個性な気密服で密閉し、万能ツールで道を進むのだ。

彼らの行く道にはもう草木は生えていないだろう。
そこにほんとうの魅力(楽しさ)があったとしても踏み越えていく。

親密林を行く者と往く者

私は彼らが切り倒す木々の根本に何があるのかが気になるタチだ。
見たことのない新種の生き物=素敵なコイビトがいるかもしれない。

彼らは空気だけの会話を楽しみたいのかもしれないが、私はもっとこだわり尽くした話がしたい。
誰も見ていないような細かい映画の設定でも良いし、使わなくなったビデオレンズが切り取った写真かもしれない。
そこに二人だけのエンターテイメントがあるから。

親密林の探検とは、フル装備が正解なのか?

いいや。
薄着だっていいんだ。

着流しの浴衣で歩いたって良い。
草木のふれ合いも、沼の水も直に伝わる。

これにカメラとルーペがあれば完璧。

親密林の生態系がまんべんなく楽しめる。

まとめ

親密な関係を持つために必要な道具を持っていないと、親密林は進みづらいです。
コミュ力や察する力やセンスを持っていないと恋人は作りにくいですし、実際できませんでした。

親密林の葉っぱを切り開いたりする道具がコミュ力とかで、それを持ってるのがモテるといえるでしょう。

でも、あえて持っていない状態で親密林を探検してみるのはいかがでしょうか?
もちろん痛くて苦しいでしょう。

棘。

とげとげが印象的ですね。

でも棘の中には何があるでしょうか?

そう、バラです。

持っている人たちが切り倒して気づかないところに、きれいなバラが咲いていたりするものなのです。

貴方は親密林とどう向き合いますか?

  • この記事を書いた人

りょうた”元”塾長

「元」非モテの塾長。30年を超える非モテ人生の果てに現在の彼女と出会い、当たり前な幸福を手に入れる。自身の非モテ人生によって培われた感性で恋愛について雑多に語る文筆家。

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