非モテHackを読んで下さっている読者様へ。
この度は長期休載誠に申し訳ありませんでした。
非常に重いスランプにかかってしまい、一切筆を取れず約1年。
この非モテHackを放置してしまいました。
今回は休載のお詫びと経緯を書いていこうかと思います。
1番のスランプの要因ですが今年2023年1月に1週間だけ、たったの1週間だけ彼女が出来ていました。
マッチングアプリで11月くらいからやりとりしていた女性と1月2日に会い、そのまま付き合うような感じになりました。
彼女ができた瞬間から失っていく何か
当時俺の感情にあったのは今までの自分が認められた、という感情だった。
ただそんな救われた気持ちよりも強く存在感を放ったのは、喪ってしまう恐怖だ。
今まで落としてしまったコンタクトレンズのように探し続けていた一つの認証とそれ以外は成金のように失わないたくないという考えだけに支配される。
実際自分は人生の要所要所で失いたくないという考えに支配されたことがあった。
だから、やれマッチングアプリはマッチングしないからダメだ。やれ街コンはコスパが悪すぎるからダメだと言い訳して恋愛から遠ざかる時期もあった。
その時は非モテHackはちゃんと書いていたが、これも失いたくないという一心が強かった。
新しく得た仕事や文章という活躍の場を失いたくない一心。
活躍の場というものは誰かから認めてもらえるもの、もっと言えば俺が失いたくなかったものは誰かの心の棲家を間借りできる状態なのかと思う。
1月のある日、(便宜上Aさんとする)の心の中にヒットした時も同じだ。
そしてその時からAさんの心の中から追い出されないこと、ただそれを一心に願う戦いが始まった。
この終末戦争は1週間から1ヶ月を目処に俺の無条件降伏により終戦した。
だがこれがただ誰かと繋がりたいだけのチープな泥沼戦争の始まりだった。
モテるために非モテを隠そうとする
当時の俺は今までも努力が報われたことと、自分に充分なスキルが備わった自信があった。
これはAさんに言われたことだが会話の引き出しやジョークのセンス、体格の良さが魅力的だったとのことだった。
だから思った。
これからは非モテHack要素は封印していこうと。
実際Aさんもそうだし、他の女性にも非モテHackというブログを書いていることを伝えることはそれほどにはない。
一時期マッチングアプリで非モテHack要素を全開にしたプロフを書いていた時ですらも、わかってくれそうな相手には多少の説明をしたりしたが、正直伝わらない人には伝わらないものだと割り切っていた。
自分がモテることを置いていおいて非モテHackを伝えようとしててもわからない人には非モテHackのようなコンテンツとナンパブログとは区別がつかず、悲しい思いをしたことも多々ある。
そんなこともあったから1月までも、わざわざ非モテHack要素を隠しはしないけど積極的には出さないというスタンスだった。
それが2月からは徹底的なった。
ほとんどの女性にとって非モテ男性は理解することができない存在であり、一部の女性にとっては非モテ男性がモテようと努力する姿は醜いもの。今まで非モテHackを伝えようとしてきた経験から私が思ったことだ。
確かにまだまだ私のMCとしての能力が低く伝える努力が足らないのは疑いようないが、それでもこの5年くらい俺なりに非モテを伝えようとした結果のイメージがこれだ。
俺は非モテHackをモテブログとして書いたことは一度もない。このブログがおれのモテ塾のタイトルだった時はともかく。
ただ女性にとって非モテがモテようとする姿勢や非モテHackのように非モテを肯定的に伝えようとするものですらナンパブログと同じように見えてしまい、この筆者は同じような醜い対象だ。
おかしな考えだ。
俺はそんな決めつけが許せないから非モテHackを書いていたのに、自分の作品がバカにされたくない自尊心や嫌われたくない保身で今まで積み重ねてきたものを無に返そうとしているのだ。
いや、そんな生やさしいものじゃない。
自分たちを否定してきた人たちと同じ視線に立とうとしているのだ。
なお、だいたいの女性は非モテHackを見てもコージPの絵が可愛くて、俺の文章も面白いので、なんとなく面白そうなことをしている人という印象しか持たない。
にも関わらず1月以降は非モテHackについては昔書いていたブログ、くらいであっさりとお茶を濁しブログを見せないように努力した。
当時はとびきりに面白くてモテそうな人を演出していたわけなので、その実態は35歳の素人童貞だったとバレてしまったらそんな演出は泥のように崩れてしまう、そんなことを本気で思っていた。
なんという背信者なのだろう。
一瞬だけモテて調子に乗っていた非モテ
そんなこんな最低なことを考えつつの誰かと繋がりたいだけの泥沼戦争が2月から始まった。
俺は非モテHack的要素を使わなくても充分にモテる。
いや、モテると思っていたほど自信を持っていたわけではない。
Aさんより少し劣るくらいの女性なら、非モテHack要素を封印しても余裕だと思っていたのだ。
婚活にせよ恋活にせよ面白いだけのアラフォーになんて大した価値はないのだ。
この愚かな老けたピエロとAさんには地上と成層圏ほどの差がある。
普通の人ならすぐに気が付くかもしれないが、俺の場合プロフの作り方があまりにも神がかっていたのでマッチングだけはやたらした。
おかげで感覚はすっかり麻痺してしまい、ギャンブルに金を注ぎ込む中毒者のごとくイイねやメッセに注ぎ込む日々。あれよあれよと休載期間を重ねることとしてしまった。
プロフだけはもはや10年前からマッチングアプリに触れてきて、曲がりなりに文章を4年ほど書いていた経験で非常に好評だった。
課金もじゃぶじゃぶしたせいかPairsで400いいねくらいもらえていた時期もあった。
Aさん以上の層ともマッチングした。
マッチングしても相手にはされることはなかった。
こうして仮初の繋がりにぬか喜びしていたのが2023年の4月まで。
その頃にはPairsの足跡がめっきりこなくなりマッチング数が激減。
仕事の出張でなかなか首都圏に戻って来れないことも重なりデートにはあまり行くことができなかった。
このあたりから、メッセのやり方を今までに近いやり方に戻した。
それまではあろうことかネットにあるモテ論をコピペしたようなメッセをしていた。(しかも課金もした。)
プロフ自体が明らかに変わった人カテゴリで目を惹いていたのにメッセ自体が誰でも送るような内容じゃ誰も会おうとなんて思わないだろう。
それ故に少しずつ今までのメッセのやり方に変えた。詳しくは別記事で書くがメッセに極力比喩を入れたりでメッセ自体が面白くなるようなメッセを心がけている。
おかげで5月ぐらいからはデートに漕ぎ着けるようになった。
6月までに思い出すのも面倒なくらいの人とアポをとった。(ドタキャンも沢山あったが)
露呈するスランプ
だがここでやっと俺は過ちに気づいた。
徹底的に自分のスランプが露呈した。
1月の時のように頭の底からジョークが湧き出ててきて、相手の深度のある話にここぞと傾聴のスイッチが入るある種の覚醒感。
それが全く訪れないのだ。
少しずつ異常に気がついてきて、自分の中でちょっとしたコンテンツを用意して少しは次に繋がりそうになったこともあった。
だがその次はよりによってドタキャンで無くなった。
最初は相手が心を開いてきてくれたのに自分の話す言葉は照準のないライフルのように空を切っていった。
もう手も足も出なかった。
大戦末期の日本軍のようだった。
自分の中のあらゆる武器庫を探っても弾も剣もない。
果たしてこの時期俺は生の実感を感じていたのだろうか?
俺はモテなくなる不安要素として非モテHackを隠してきた。
自分がモテることよりも、他人をモテさせる方法を考える方が楽しくて始めたのが今の前のブログだ。
そして他人をモテさせる、モテ塾という方向よりもモテさせる以外で非モテを元気づける、非モテのイメージを変えて非モテが非モテというだけで嫌われる風潮を無くしたいと方向を変えた非モテHack。
この考えの根底には自分の人格の大半を占める非モテを使って同じ悩みを持つ人の助けになりたい。その人の心の中に自分の存在を、棲家を作りたいという考えだ。
ものすごく単純な言い方をするのなら、自分の為すことをして他人に尽くし、その人の心に残りたいということだ。
仮にブログを書こうとしても面白いものにならない、非モテの戯言になってしまうと自分が女性に好かれることばかりを考えていた。
そりゃ筆を取ることなんてできるわけがない。
以前の俺は確かにこのブログは女性にウケるものではないという思いも持っていたが、それ以上に非モテのために自分の為すことをしたい。他人のために出来ることをしたい。
ここに生の意味を持っていた。
にも関わらず2月以降の俺はさっさと女性と繋がりを持ちたい一心で他人のために出来ることをしたいという部分がさっぱりと抜け落ちていたのだ。
これでは生ける屍だ。
さて、モテるということはどのようなことを指すのだろうか。
気が利いて女性の喜ぶことができる、金がある、オシャレなデートをすることができる、、、と様々な要素がある。
これが時と場合と相手によってどれかが効果をもたらし、男性は女性に選ばれることができる。
俺は非モテの塾長だからモテに対しては詳しいわけないが、一つ思うのは女性に夢を見させられる男がモテる、という仮説を持っている。
ある人には面白いもあるし、金がある、将来設計がある、若い、暴力を振るうがその後は優しい、ダメ男だけど依存してくれる等十人十色の夢がある。
俺はその中の多くのものを持っていない。
だが、1月の一夜だけはその一部を持っていた。
そしてその1週間後には全てを失った。
非モテの宣言
オシャレなデートに小粋なジョーク、まめな気配りなんかは絶対にするつもりはないが俺が見せられる夢くらいは見せられる男になろうと思う。
このブログだって大して見られていなくてもそれでも1人でも恋に悩む非モテの勇気になるのと同じように、将来の相手に夢を見せてみたい。
そして相手とただの食卓で、ブラックニッカDBとソーダを1対2で作ったハイボールを飲みながら夜中まで哲学したいと思う。
これが非モテるなのだろう。
今回のお話はここで終わりです。
本当に長きの休載申し訳ありませんでした。
実際の休載期間は夏頃からでしたが、おそらくこの記事で書かれていたモテるために非モテHackを隠すという考えが少なからずあって、つまらない記事や非モテ感が伝わるような記事ではなくて面白い記事を書こうと思い詰めるがあまりに筆が全く進まなくなってしまいました。
この度1月のことがあってこの考えが増大し、自分が非モテHackをやっていた理念みたいなものが見事に抜け落ちてしまいその状態で彼女を作ろうと邁進し、結果うまくいかなかったことで自分のスランプの原因に気づくこととなりました。
どうやら私はいつまでも転ばないと過ちに気づけない人間なようです。