明日わたしと一緒に映画を観に行きませんか?
目次
気になる人からの気になる一言
とある20代後半、会社員、男性からのお悩み相談です。
彼には気になっている女性が居た。勤め先に。
いつ見ても愛嬌たっぷり、ニュースやエンタメ、アウトドアからサブカルまでどんな話題にも花を咲かせる彼女は嫌でも目をひいてしまう魅力があった。
だからそんな彼女と最近流行りの映画の話題に華が咲くのは当然のことだろう。
そんな日常風景。
「この映画面白そうだよね!
じゃあ明日観に行きましょうよ!」
眩い光と共に彼の日常は真っ白に。
舵取りを失った彼。
咄嗟に出た声はこれだ。
えっと、明日は予定があって!
自ら動かないばかりか、誘いすらも
非モテのくせになんて贅沢な!
皆さま一同に同じ感想をお抱きでしょう。
気になっている女性自らの誘いです。
道端に落ちてる金をスルーするのと同じくらいの愚行ですよね。
きっと憤りすらも感じるでしょう。
非モテというモノは本当に行動しない。
コレはもはや罪だ!と言うくらい。
こんな愚かな非モテにも一分くらいの訳があるのだから。
モテる人もモテない人も、モテたい人もご清聴ください。
気になる女性からの映画の誘い、断ってしまう非モテの心のうちを。
遺産分与=女性からの誘い
まず非モテにとっての常識。
どれくらいありえないことなのかと言うと、たまたま助けた爺さんが資産家で、遺産を生前分与したいと言われるくらいのあり得ない話だと思ってます。
そんなあり得ない話は得体が知らなすぎて本能的に警戒しますよね。
非モテにとって女性からのデートの誘いは資産家から生前分与されるのと同じくらいのあやしい話なのです。
だけど非モテというのは人からの片務的な施しを受けることとは縁のない人生を送ってきたために、たかだか映画の誘いというモノすらも異質と捉えてしまいます。
後は急に異物を取り込んだ人間の反応、つまりくしゃみをするように拒否してしまうワケなのです。
頑張ろうとしすぎる非モテ
なんせ気のある相手です。
どうしたら振り向いてもらえるのか?
非モテはそのズレた感覚と、乏しい経験則をフル活動させながら考えます。
映画を観るだけなら良い。
もうそんなもの明日までには纏まりきりません。
それ故の延期。
永遠の延期。
ネガティブな情報ほど簡単に拾えるSNS
これ自体は素晴らしいモノですが、負の一面として見なくても良いようなネガティブなコンテンツまでも観てしまうというものがあります。
デートの時〜な男はダメだ!
デートの時女は××を考えてるから〇〇をしてる時点で女性の笑顔の裏でその男はもう損切りされてる。
この前のデートでこんな冴えないデートをしてきた男が居た。気持ち悪い。
等々。
非モテはネガティブ方向への自意識が高いので、コレらのマイナスな情報が全て自分に当てはまると思ってしまいます。
それ故に
でもそんな準備は半日じゃできない!
という思考パターンにハマってしまいます。
非モテというのはどのような形であれ恋愛で悩んでる男女のことなので、ここで言われてる話は非モテには該当しません。
少し話はそれましたが、非モテ特有のネガティブな自意識がデートに余分なプレッシャーをかけてしまった故の映画断りなんです。
実は本当にただの映画の誘いだったらどうしよう?邪推する非モテ
こんな架空のデートプランでシャドウボクシングばかりしてる非モテですが、そもそもデートという前提はいかがなものでしょうか?
本当に気になってる女性からしたら映画を観たいだけなのかも知らないのだ。
映画の後、「この後ご飯でも行きません?」とか言ったら「えっ、どうしてですか?」とか返ってきた日にはもう目が当てられません。
もっとひどい場合は「このあとちょっと人と会うんで」とか言われてそそくさと立ち去られた日にはもう週明けの会社には行きたくなくなります。オマケにそのちょっと会う人が会社の同僚だとしたら。仕事と関係ないところでストレートに比較して限らない敗北感に苛まれるでしょう。
「私はその人とはそういう関係じゃないんで全然遊びに行きたい!」
全く気がないから逆に遊びに誘えるという方って。
コレは件のその人(つまり男も)もただの友達として見てる場合ならともかく、普通の男からすると完全に恋愛対象外と見做されているワケなので、男としては気のある女性にやられるともう振られたようなものです。
このパターンはただの同僚から、少し親密になる手がかりをえたと思ったところに実はむしろ真逆だった、ということになり非モテのメンタルに重大なダメージを与えるでしょう。
気になる女性からの誘いを断ってしまう理由
いかがでしたでしょうか?
非モテが気になってる女性からの誘いを咄嗟に断ってしまう理由3選でした。
びびる非モテ
まずは非モテにとって珍事すぎて怪しさを感じてしまう。
別に騙されるのでは?とかいう猜疑心があるワケではありません
ただ急に来る都合の良い話にびっくりしすぎてしまうのです。
頑張りすぎる非モテ
次に頑張ろうとしすぎてしまい、期間を延長してしまう。
非モテの自覚がある男にとってデートは間隔が3mほどしかないハードル走みたいなものです。
普通の人はせいぜい8m間隔にしかないハードルが、非モテはSNSから入ってくるデートの常識を拾いすぎて、勝手に増えていってしまいます。
それでも勝手に高まっていく非モテの中の悪しき非モテ像は、ハードルの設置をやめません。
そしてそんなコースは最初から走りたくなくなってしまいます。
邪推する非モテ
そして邪推。
そもそも本当にただ映画を観たくて誘ってるだけだったら?
浮かれてデートの準備をしてしまう非モテは1人相撲。
浮かれた分、全くの恋愛対象外だったことがわかった瞬間の転落感は計り知れません。
非モテというのは毎日感じなくて良い劣等感に苛まれてます。それ故に常に心のヒットポイントはレッドゾーン。
だからこんなにも下手なタイミングで守りに入ってしまうんです。
どうでしょう?
普通の人から見れば不可解な非モテの行動。
少しは共感してもらえると嬉しいです!