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俺、非モテ。「娘さんをください」って言いました(汗だくで)

〇〇さんを私にください!

 

そんな(私が嫌いな)ラブコメ主人公みたいなセリフを発しているのはまさかの俺

 

こんな日がくるなんて、10年前恋愛耐性ゼロの俺には想像もできなかった。

 

でも言った。

汗だくでジャケットの下は大湿原にしながらそれでも言った

 

 

同棲生活とっくに慣れてきた。にも関わらず

彼女へのプロポーズは先日終えて、これからの人生は二人三脚だ。

そんなことは付き合ってからも、同棲してからとずっと知っていたし、正直なところ、うまくいかないとは思っていなかった

にも関わらず、歩む私の背後にじっと後に続く

 

過去の私だ。

 

1人の生活

なんでもない街中を歩いていると、少しリノベされて並びが規則的板チョコ模様アパートメントが気になっている。
きっと1Kかワンルームだ。

 

どうもこの非モテ、1人の時間が当たり前に定着しすぎて1人部屋で暮らしを思い出してノスタルジーを感じているのだ。


何とまあ往生際の悪いこと。

 

そんな往生際の悪い私は帰る
2DKへ。
誰か引っ張られながら。

 

 

一代決心前の往生際


近隣の大きな街婚約指輪の調整に出した。

 

 

 

緊張した……。

 

 

 

 

 

さっきのわらび餅美味しそうだったよね!

 

 

 

 

緊張した。


 

 

さっき買った麦茶でも飲む? 

 

 

 

 

 

 

 

緊張した。

 

 

そこのイタリアン美味しいんだけど、うちの実家で行くと顔見知りなんだよ!

 

 

 

緊張した。

 

 

←緊張しすぎ!笑

 

いや、、、緊張しすぎてもはや笑えてきますね。

彼女必死緊張紛らわそうとしてるんですよ。

にも関わらず砂漠の様カラカラフラフラ

 

大人しくさっきの麦茶でも飲んでおけばよかったのに
それに対して非モテというものは、緊張に向き合うことでしか対処できないようなという不器用

 

覚悟の時間。


挨拶予定の16時30分が近づく。

予定としては彼女の実家にて16時半前くらいについて、結婚したいとの意思を伝え、そして了承をもらい17時30分からレストランの焼肉食べ放題楽しく外食というスケジュール
この16時半からの緊張の時間だが、外食の店への移動も考えて時間にしてみればその時間は小学校の授業の一コマ分しかない。

 

たかが数十分のイベント

 

学生の頃部活の試合散々緊張しても1時間そこらだし、就活の面接だって同じように憂鬱なほど緊張するけど数十分のイベント

別に似たような胸騒ぎ何回も経験してるはず

 

 

にもかかわらず、
にもかかわらず、結婚を決めるということにここまでの覚悟がいるとは思わなかった。

 

人生は二人三脚。だけど暇を結ぶのは他でもない自分。

彼女へのプロポーズもそれはもちろん緊張した。


だけどここの緊張は全くベクトルが違うのがもはや面白い。

プロポーズとはいかに2人の記憶残る素晴らしい思い出にしていけるのか?
という極めてクリエイティブプレッシャーだ。

 

実際プロポーズについて考えていたときは非常に楽しい時間だった。

すごく緊張するけれど、心地の良い緊張

 

だがこの人生の決断へのプレッシャーは、彼女やそのご両親の人生をも決めていくことへのプレッシャーだ。

なにせ大事な1人娘だ。

もちろん、この結婚後の人生を私が1人引っ張っていくから緊張、なんて自惚れた緊張をしているのではない。
彼女はどんな時も一緒になって、二人三脚で走ってくれるパートナーなのは疑いようがない。

 

だけど二人三脚の襷2人の脚結ぶのは、誰でもない私の役割だ。
他の誰の役割じゃない。

 

 

この緊張はこれからの覚悟への緊張。

 

 

カジュアルな格好でお越しください。でカジュアルになれない非モテ

一度正装(に近い服)を纏うことはスイッチを入れるような感覚に近かった。

 

 

ドス、

ドスと一歩一歩階段を踏みしめる。

 

正直、ご両親とはもう何回も会っていて、このテーブルたこ焼きすらも焼いた日もある。

にもかかわらず、どこかよそよそしいそんな雰囲気だ。

 

どうやらこの非モテは、そんなよそよそしい雰囲気ジャケットと共に連れてきてしまったみたいだ。

どうやら非モテというものは、上げなくても良いハードル勝手上げてしまう生き物なのかもしれない。

 

迎え入れられる瞬間


どうも彼女話の流れを読んで私にサインしていたみたいだ。

だがしかし、ジャケットという特殊アーマを装備したりょうたの視界はゼロ。もはや「こうかがないようだ。」

 

そんなに、彼女のお母様は「今5時だねぇ」と。

 

まさに母なるタイムキーパー

 

いい加減時間が無いぞ?

何かの流れで会話が誰かの住処ついての話になったので、「これは好都合」と今後自分たちの住処もどの辺に腰を据えようかという話を切り出し、現在出張ばかりの私の仕事も将来的にはもう少し出張の少ない業種を検討しているという話をして、いい加減そして回りくどくなってきたその時。

 

 

 

 

 

 

〇〇さんと結婚をしたいと思っています!
〇〇さんを僕にください。

 

良く言った!
僕も緊張したよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこかの少数民族は崖から滝壺へダイブする儀式によって一人前の男として認められるらしい。 

 

この時の自分は、覚悟崖を飛び、やっと一人前の男として認めてもらった。そんな気分だった。

これからお義父さんになるその人の一言に、まるで走り終えた子供を抱きしめる母性のようなものを感じるくらい嬉しかったかもしれない。

 

 

だが、彼女には申し訳ないが旦那になると同時に子供になってしまったみたいだ。

 

結ばれて、軽快なスタートの合図が鳴り響く。
そんなの手には未だ煙るピストルがあった。

 

途中で降りなくてよかった

まぁ、何はともあれ、あの日の俺、よくやったよ。 

 

10年前の私では、こんな素敵な義両親婚約者に囲まれた将来は得ることは出来なかったと思う。

 

 

 

初めて風俗に行って、どうしても彼女が欲しいからと必死に走ってきた10年

みんな人生のステージ進めていって、まるで人生列車においてかれないようにかじりついてきた10年

必死にかじりついてきた先に、こんな素晴らしい人たちに受け入れられるとは思っていませんでした。

 

うん、途中で降りなくてよかった。

 

さて、次は何にビビるのだろうか?

 

まぁ、何はともあれ、今までの俺、よくやったよ。 

  • この記事を書いた人

りょうた”元”塾長

「元」非モテの塾長。30年を超える非モテ人生の果てに現在の彼女と出会い、当たり前な幸福を手に入れる。自身の非モテ人生によって培われた感性で恋愛について雑多に語る文筆家。

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